法統相続の弊害として、子供の心に蓋がされており、信心に見向きもしない子供もおります。その障害となるものが「五蓋」です。「五蓋」とは、貪欲蓋・瞋恚蓋・睡眠蓋・掉悔(じょうけ)蓋・疑蓋の五つの蓋です。
若い恋人は、結婚以前の恋愛感情に浸っていると、全く見えない無明の煩悩であります。実際に結婚し子供が出来て、育てる難しさと厳しさに、子育てや法統相続の障害となって現れ必ず実感します。日々の勤行唱題で、子供の心に潜む五つの蓋を、自由自在に開閉できる智慧を親御さんは具ることが必要です。
この子供の「五蓋」という心の迷いにより、信心を親御さんがしないため、「幼児虐待」や「児童虐待」が結果として生じます。子供の心を塞ぐ蓋の扱いに迷い悩んだ証拠です。御本尊様を受持することで子供の心を塞ぐ蓋を開けることが出来ます。五つの蓋の性質を正しく理解することが必要でしょう。
では、「五蓋」が法統相続に、どのような障害となるのか説明しましょう。
貪欲蓋は、子供の五欲から来る欲望に紛動され、法統相続がスムーズに行かなくなります。子供の心に欲望という蓋がされているためです。この貪欲蓋に親御さんは悩まされるはずです。子供の貪欲蓋に縁して、親御さんの貪瞋癡の三毒が誘発されます。信心で、親御さんは心に三毒をためないように、勤行唱題に邁進することです。夫婦異体同心し、子供の心の貪欲蓋という蓋を正しく扱うことが大事です。
具体的には、わがままを許すことなく子供の言動を厳しく見つめていきます。時には少し欲望を満足させ道理にかなった満足感を与えることです。この蓋の開閉が自由自在に出来るようになる方法が勤行唱題に秘められています。
次に瞋恚蓋は、親御さんの正しい道に導く姿勢に、子供が瞋って反抗する場合があります。子供が成長する過程で、子供の心にいかりの蓋がされ、法統相続の障害となります。親御さんは、悩まされるところでありますが、「柔和忍辱」の衣を身に纏い教化育成することが大事です。
対策として、いかり(瞋)は縁に触れて起こりますが、この縁を正しく見つめる心の余裕を常に持つことです。自分のことばかりに執着すると必ず見落とします。子供の性格により、いかりの気持ちが起こる共通点があります。この共通点を把握し、縁を事前に触れさせない行動を親御さんが取ることでしょう。
睡眠蓋とは、子供の睡眠欲に法統相続が障害となります。子供の心に睡眠という蓋がされ、親御さんは改めて法統相続の難しさを知らされるはずです。子供の睡眠に対する欲望を、勤行唱題で明らかに見つめ、子供と異体同心するところに、子供の欲望の動きが見え、適切な対処が御本尊様の功徳によって出来るようになります。
規則正しい生活を心がけることで、必要な時に睡眠を取るようになり、無駄な睡眠を断つことが出来ます。睡眠蓋は怠慢な気持ちを成長させる悪因です。
掉悔(じょうけ)蓋とは、掉は子供の心がせわしく動くことで、悔は悔い憂いて心が沈むことです。子供の成長する上で生まれる、心の悩みに親御さんは法統相続の障害となります。子供の心理は年齢を経るごとに複雑化します。親御さんは、いつまでも幼少の頃の感覚で、子供に接しないよう気を付けましょう。
掉は子供の気持ちが落ち着かないことです。幼少の頃は非常に落ち着きがありません。どのように対処すれば善いか非常に悩まされるところでしょう。子供は周りが見えませんから自己中心的な言動に覆われています。特に公共の場での落ち着きの無さに、親御さんはハラハラさせられます。
悔は心配事や悲しみにより、気持ちが沈み込むことです。幼少の頃よりも思春期をむかえて成人し、更に子供が結婚したときの生活の中で現れます。進路や人生への不安、結婚生活での心配事です。親御さんは此等の心の不安を和らげてあげる重要な役割があります。信心の大切さを教えることが大切です。ノイローゼや鬱病が悔になります。歓喜を得ることで取り除くことが出来ます。
疑蓋とは、信心や御本尊様に疑いを持ち、信じようとしない子供の心に塞がった疑いの蓋です。疑いを子供が持つ原因には、それぞれの家庭環境により異なります。疑蓋には、子供の貪瞋癡の三毒や三惑が深く関係してきます。親御さんは、冷静に落ち着いて感情に左右されることの無いよう、子供の信心に対する疑いの蓋を取り除くことが大事です。疑蓋は、信心以外に外界から得る情報や子供の我慢偏執が原因です。信心よりも目を奪われ、欲望を擽られる何かがあるはずです。これは、魔の働きであり、その障害を乗り越えることで親子の境界が更に高められることを確信しましょう。疑蓋は、子供の素直な気持ちです。ある縁により、疑いの蓋が自然と取れることもあります。子供が人生を生きる上で、四苦八苦などの苦しみを体験し、信心の必要性に目覚めたとき、疑いの蓋が開かれます。親御さんは失望することなく、法統相続を地道に行うことが大切です。
法統相続の智慧は、日蓮正宗の寺院に参詣することで得られます。法統相続では五つの蓋が障害となりますが、この蓋を取り除く方法を身に付ければ、それが折伏に活用されます。
