日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

妙法の力用は草木の薬となる(薬草喩品第五)

 草木は環境を意味し、私達人間の行い如何で草木の存命を大きく左右します。私達が、御本尊様を受持し御題目を唱えれば、草木が一番住みよい環境を作り出すことが出来ます。
 多くの人が信心をしないために、環境破壊が進行しています。環境破壊を根本から止めるには、日蓮大聖人の教えに随順し、実行する以外にありません。
 実行すれば、どのような功徳があるのか『法華経』の「薬草喩品第五」に、  
「現世安穏。後生善処。(現世安穏にして後に善処に生じ)」(法華経217)
釈尊が説かれています。つまり、環境破壊を食い止められることを説かれています。草木の育つ世界を安穏にし、更に未来生まれてくる草木を、善い環境に生じさせることが出来ます。
 私達も信心を真面目に行えば、必ず安穏な生活を得て、未来には善い処に生まれることが約束されます。それが「現世安穏にして後に善処に生じ」ということです。
 「薬草喩品第五」には、「三草二木の譬え」があります。故に、
「雖一地所生。一雨所潤。而諸草木。各有差別。(一地の所生、一雨の所潤なりと雖も、而も諸の草木に、各差別有り)」(法華経215)
と説かれるように、実相一味の法が、機によって三乗五乗と分かれることを示されています。
 「三草二木の譬え」の内容が、大地に生える草木は、それぞれの種類や大小によって異なりがありますが、大雲が起こり慈雨が降り注がれると、すべての草木は平等に潤います。
 大雲とは仏、慈雨とは教法、草木は一切衆生に譬えられ、衆生は機根に応じて一仏乗の法を二にも三にも聞くが、仏は大慈悲をもって実相一味の法を衆生に施し、利益を与えるのであります。つまり、妙法の功徳は一切衆生に対し、平等に与えられるのです。ただし信心をしなければなりません。
 その方法が「薬草喩品第五」に、
  「如説修行(説の如く修行する)」(法華経218)
と説かれるように、経典に説かれる如く修行することです。そこに妙法の有り難い功徳に浴することが出来るのです。修行をすることで「薬」を飲むことが出来、「現世安穏 後生善処」の功徳を得ていくのであります。
 『御義口伝』には「薬草喩品五箇の大事」(御書1741)が説かれ、「第一 薬草喩品の事」「第二 此の品述成段の事」「第三 雖一地所生一雨所潤等の事」「第四 破有法王出現世間の事」「第五 我観一切普皆平等無有彼此愛憎之心我無貪著亦無限碍の事」という五つについて仰せです。
 『御義口伝』に、
「御義口伝に云はく、法華の心を信ずるは種なり。諸法実相の内証に入れば仏果を成ずるなり。薬とは九界の衆生の心法なり。其の故は権教の心は毒草なり。法華に値(あ)ひぬれば三毒の煩悩の心地を三身(じん)果満(かまん)の種なりと開覚するを薬とは云ふなり。今日蓮等の類(たぐい)妙法の薬を煩悩の草に受くるなり。煩悩即菩提・生死即涅槃と覚らしむるを喩(ゆ)と云ふなり。釈に云はく『喩とは暁訓(ぎょうくん)なり』と。薬草喩(やくそうゆ)とは我等行者の事なり」(御書1741)
と御指南であります。つまり妙法の力用が草木の薬となり、当然私達にも有り難い、三毒を取り除く良薬になるということです。毎日の勤行唱題にその働きがあります。