日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

値い難き仏法にあえる因縁を大切に

 日蓮大聖人は『寂日房御書』に、 
 「夫(それ)人身をう(受)くる事はまれなり。已(すで)にまれなる人身をうけたり。又あ(値)ひがた(難)きは仏法、是又あへり。同じ仏法の中にも法華経の題目にあひたてまつる。結句題目の行者となれり。まことにまことに過去十万億の諸仏供養の者なり。」(御書1393)
と、人として生まれることは非常に難しく稀であり、人として生まれた上に、正しい真実の仏法に巡りあえることは、更に難しいという御指南です。人間として生きていることが当然の様に思っている私達ですが、確率が非常に低く珍しいことなのであります。人として生を受けられたことにまず感謝し、更に値い難き正法に縁したことを御本尊様に御報恩申し上げることが大事です。
 『法華題目抄』に、
 「さればこの経に値ひたてまつる事をば、三千年に一度花さく優曇華うどんげ)、無量無辺劫に一度値(あ)ふなる一眼の亀にもたとへたり。大地の上に針を立てゝ、大梵天王宮より芥子(けし)をな(投)ぐるに、針のさきに芥子のつらぬ(貫)かれたるよりも、法華経の題目に値ふことはかたし。此の須弥山(しゅみせん)に針を立てゝ、かの須弥山より大風つよく吹く日、いと(糸)をわたさんに、いた(至)りてはり(針)の穴にいとのさき(先)のいりたらんよりも、法華経の題目に値ひ奉る事はかたし」(御書355)
と御指南のように、法華経の御題目つまり御本尊様に値い難いことを仰せです。人間社会には、多くの宗教や仏教があります。その中で真実の仏法である御題目の南無妙法蓮華経に値うことは、宝くじの一等が当たるよりも更に確率的に難しいのであります。更に一生涯正しい仏法を貫く人も稀であります。稀であるだけに、本物の仏法であることを裏付け証明しています。
 まだ日蓮正宗を信心していない方や信心していても一生懸命でない方は、今一度、真実の仏法に値う難しさと値えた歓び、有り難さを実感され、御本尊様に御題目を唱えて信心しましょう。
 信心を生活の中に活かすことで、真実の仏法の有り難さが解るでしょう。瞬時に移り変わる世の中に順応し、逆境や突然の苦悩に左右されない人格を作り上げることが出来ます。それが真実の仏法です。真実の仏法とは、宗祖日蓮大聖人が説かれる教えであり、大聖人の教えを濁すことなく日蓮正宗に七百年前から伝えられています。邪な仏法が横行するために、真実の仏法はその影に隠れてしまい人間に生まれても出会うことが難しくなっています。
 値い難き仏法にあえる因縁とは、先の『寂日房御書』に、「まことにまことに過去十万億の諸仏供養の者なり」と仰せのように、生まれる以前、過去十万億の諸仏に供養した功徳からであります。生まれてくる過去世からの深い深い仏様との繋がりがあり、正しい仏法を世の中に弘める尊い使命があります。これは釈尊初発心の弟子である地涌の菩薩の眷属で、上行菩薩である日蓮大聖人を上首とし、縁ある方々に値うことの非常に難しい仏法を伝え弘めることです。
 今世でも過去世の御利益に甘んじることなく、正しい仏法に値えた歓びをもって信心に精進することが大事です。未来の生まれる先は、今世における御本尊様に対する信心に依って全てが決まります。毎日の勤行唱題と寺院参詣をもって感謝していきましょう。