日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

仏道修行を妨げる三障四魔

正林寺御住職指導(H25.12月 第119号)

 

 三障四魔とは、仏道修行を妨げ、人間を悪い道に至らしめる三種類(煩悩障・業障・報障)の障害と四種類(煩悩魔・陰魔・死魔・天子魔)の魔をいいます。
 日蓮大聖人は『兄弟抄』に、
「三障と申すは煩悩障・業障・報障なり。煩悩障と申すは貪・瞋・癡等によりて障碍出来すべし。業障と申すは妻子等によりて障碍出来すべし。報障と申すは国主・父母等によりて障碍出来すべし。又四魔の中に天子魔と申すも是くの如し」(御書986)
と仰せであります。
 三障の「煩悩障」とは、貪・瞋・癡などの煩悩によって仏道修行を妨げる障りをいいます。また「業障」とは、五逆・十悪などの業によって起こる障りをいい、妻(夫)子などが仏道修行を妨げるような形となって顕われます。そして「報障」とは、過去の悪業の報いによって、国主・父母などが仏道修行を妨げる障りをいいます。
 次に四魔の「煩悩魔」とは、三惑などの煩悩を興盛させ、仏道を行ずる者の智慧を奪う魔をいいます。「陰魔」とは、人間の肉体と精神を構成する五陰の調和を乱し、仏道に障害を興す魔をいいます。「死魔」とは、仏道修行者自身が死によって修行を中断すること、また、修行者の死によって他の者に疑いを起こさせる用きをいいます。そして最後の「天子魔」とは、欲界第六天の他化自在天に居住する魔王のことで、第六天の魔王ともいわれます。仏道を成就することを妨害して精気を奪い、それを楽しみとする魔で、あらゆる障魔を起こす最も根源的な魔です。

 大聖人は『兄弟抄』に、
「此の法門を申すには必ず魔出来すべし。魔競はずば正法と知るべからず。第五の巻に云はく『行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競ひ起こる、乃至随ふべからず畏るべからず。之に随へば将に人をして悪道に向かはしむ、之を畏れば正法を修することを妨ぐ』等云云。此の釈は日蓮が身に当たるのみならず、門家の明鏡なり。謹んで習ひ伝へて未来の資糧とせよ。」(御書986)
と三障四魔への対処法について仰せであり、三障四魔は様々な姿形となって仏道修行を妨げてきます。特に「法門を申す」という末法の修行である折伏により三障四魔が蠢動し、仏道修行を妨げ、大聖人の仏法は折伏という信行の実践と、それにともなう障魔との戦いに、自己の罪障消滅と成仏の直道があります。

 さらに大聖人は三障四魔が現れた時の心構えについて『兵衛志殿御返事』に、
「必ず三障四魔と申す障りいできたれば、賢者はよろこび、愚者は退くこれなり。」(御書1184)
と仰せであります。三障四魔の障りが出た時は退くことなく、よろこびとして立ち向かうことが大事な心構えになります。正法の証に障魔が出現することを知り、善知識へと転換して強盛な信心で精進しましょう。