日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

仏法僧の三宝への尊崇

正林寺御住職指導(H27.2月 第133号)  

 仏法僧の三宝は、衆生が尊敬し、供養し、帰依すべき信仰上の対象として大切に敬う仏教の宝です。
 「仏」とは真実の法を覚智し、衆生を救済される仏法の教主、「法」とは仏の悟りと慈悲に基づいて世に説かれた教法、「僧」とはその仏法を譲り受け、後世に正しく護り伝えていく方をいいます。
 この三つはいずれも、衆生を救い世を清浄に導く最高の宝であることから三宝というのです。釈尊滅後の三時(正法時代像法時代末法時代)の弘教において、三宝の拝し方が異なり功徳にも違いがあります。さらに、三宝の内容が仏法の小乗・権大乗・法華経迹門・法華経本門・法華経文底下種という勝劣浅深があるため種々異なります。
 現代は末法時代であり、末法に拝すべき法華経文底下種の仏祖三宝尊(仏法僧の三宝)を敬い御報恩申し上げます。そのため法華経文底下種の三宝以外は、三宝として劣り浅くなるため末法万年においては帰依する必要がなくなります。

 具体的に末法文底下種の三宝について第二十六世日寛上人は『当流行事抄』に、
「久遠元初の仏宝豈異人ならんや、即ち是れ蓮祖大聖人なり(中略)久遠元初の法宝とは、即ち是れ本門の大本尊是れなり(中略)久遠元初の僧宝とは、即ち是れ開山上人なり」(六巻抄196)
と御教示のように、末法時代で尊敬すべき三宝は、仏宝が宗祖日蓮大聖人を御本仏と仰ぎます。法宝が大聖人の出世の本懐である本門戒壇の大御本尊を信じます。僧宝は第二祖日興上人を随一として僧宝と拝します。また末法万年の令法久住のため日蓮大聖人が『四恩抄』に、
「仏宝・法宝は必ず僧によて住す。」(御書268)
との仰せから末法万年尽未来際に備えられて、日蓮正宗では血脈承継の御歴代上人を総じての僧宝と尊敬申し上げ三宝として拝しております。さらに大聖人は『真言見聞』に、
「凡そ謗法とは謗仏謗僧なり。三宝一体なる故なり」(御書608)
と仰せのように、実は三宝が一体であることから、仏宝・法宝と同様に心から僧宝を尊崇申し上げていくことが大切です。

 三宝一体であると言うことは、日蓮正宗の御本尊を拝すれば一目瞭然です。特に、日蓮正宗の寺院・教会に御安置の御本尊や、総本山大石寺から各末寺の御住職より御信徒に御下付、御貸し下げされた御本尊には明らかに三宝一体である御相貌が拝されます。
 この御本尊に三宝尊信の信行へ徹するとき、自他共に無始以来の罪障消滅と即身成仏の大利益を得ることができます。

 大利益を得るための修行として、日蓮正宗の朝(五座)夕(三座)の勤行唱題では、末法文底下種の三宝に帰依し尊敬して供養を行います。特に勤行の二座(本尊供養)と三座(三師供養)において末法文底下種の三宝に御報恩謝徳申し上げるための読経を勤めて、読経後に御観念文を心の中で拝して御報恩謝徳申し上げていきます。二座三座のところでの勤行は末法文底下種の三宝に御報恩申し上げるための非常に重要な意義があります。
 日寛上人の享保四年二月十六日付『福原式冶状』に、
「五座三座の格式相守るべし」(日寛上人全伝)
との御教示は、末法文底下種の三宝に帰依し尊敬して供養を申し上げる日蓮正宗においての正しい勤行であります。