日蓮大聖人は、末法のすべての民衆を救済するために御本尊を顕わされました。
『観心本尊抄』に「一念三千を識らざる者には仏・大慈悲を起し五字の内に此の珠を裹み末代幼稚の頸に懸けさしめ給う」(全集 二五四頁)と仰せです。
日蓮大聖人は、末法の時代に出現され、御本仏としての化導のうえから、末法適時の大法を弘められ、全世界の民衆に即身成仏の大利益を得せしめんがために、「本門戒壇の大御本尊」を顕わされました。
日寛上人は、『文底秘沈抄』に「本尊とは所縁の境なり」(聖典 八三三頁)と示され、妙楽大師の「正境に縁すれば功徳猶お多し、若し正境に非ざれば縦い偽妄無けれども亦種と成らず」の文を引用して、正境すなわち正しい本尊によってのみ、一切衆生は成仏できると指南されています。
『報恩抄』に「日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながるべし、日本国の一切衆生の盲目をひらける功徳あり、無間地獄の道をふさぎぬ」(全集 三二九頁)と仰せのように、御本仏日蓮大聖人の広大な慈悲が御本尊として顕わされ、一切衆生の成仏道が開かれたのです。
