令和3年11月度広布唱題会の砌
於 総本山客殿
(大日蓮 令和3年12月号 第910号 転載)
(大白法 令和3年11月16日 第1065号 転載)
本日は、十一月度の広布唱題会に当たり、皆様には諸事万端御繁忙のところ、信心強盛に参加され、まことに御苦労さまでございます。
既に皆様も御承知の通り、今、新型コロナウイルス感染症が一時より下火になったとはいえ、いまだ油断ならない状況にありますが、かくなる時こそ、私どもはしっかりとお題目を唱え、
「早く天下の静謐を思はゞ須く国中の謗法を断つべし」(御書247)
との御金言のままに、講中一結・異体同心して折伏を行じ、妙法広布に邁進していかなければならないと思います。
大聖人様は『持妙法華問答抄』に、
「『三界は安きこと無し、猶火宅の如し』とは如来の教へ『所以に諸法は幻の如く化の如し』とは菩薩の詞(ことば)なり。寂光の都ならずば、何(いず)くも皆苦なるべし。本覚の栖(すみか)を離れて何事か楽しみなるべき。願はくは『現世安穏後生善処(げんぜあんのんごしょうぜんしょ)』の妙法を持つのみこそ、只今生の名聞後生の弄引(ろういん)なるべけれ。須(すべから)く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ、他をも勧(すす)めんのみこそ、今生人界の思出なるべき」(御書300)
と仰せであります。
この御金言を拝する時、私どもは値い難き生をこの世に受け、さらに値い難き妙法に巡り値えた身の福運を心から喜ぶとともに、この妙法を一人でも多くの人々に伝え、折伏していくことが、いかに大事であるかを知らなければなりません。
大聖人様は『南条兵衛七郎殿御書』に、
「いかなる大善をつくり、法華経を千万部書写し、一念三千の観道を得たる人なりとも、法華経のかたき(敵)をだにもせめざれば得道ありがたし。たとへば朝につか(仕)ふる人の十年二十年の奉公あれども、君の敵をし(知)りながら奏(そう)しもせず、私にもあだ(怨)まずば、奉公皆う(失)せて還(かえ)ってとが(咎)に行なはれんが如し。当世の人々は謗法の者とし(知)ろしめすべし」(御書322)
と仰せであります。
まさに、悪世末法の世相そのままに、謗法の害毒によって混沌とした現状を見る時、この窮状を抜本的に救済するには、私ども一人ひとりが断固たる決意と勇気を持って折伏を行じ、もって不幸と混乱と苦悩の原因たる邪義邪宗の謗法を対治し、身軽法重・死身弘法の御聖訓のままに妙法広布に挺身していくことが、今、最も急務であると知るべきであります。
どうぞ皆様には、このことをしっかりと胸に刻み、一天広布を目指し、講中一結して折伏を行ぜられますよう心からお祈りし、本日の挨拶といたします。
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