日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

かたじけなくも書写し奉る御本尊

正林寺御住職指導(H28.3月 第146号) 

 

 日蓮正宗の信徒に下付される御本尊は、僧宝である第二祖日興上人をはじめ御歴代上人が御本仏日蓮大聖人の御内証を拝承し奉り、ありがたくも御書写をさせていただくとの御意が拝される御本尊であります。
 日興上人は『富士一跡門徒存知事』に、
「忝くも書写し奉り之を授与する者なり。」(御書1872)
と御教示であります。
 その御意を拝して私達も御本尊を受持させて頂きお給仕申し上げることが、信心の原点として大事であります。
 御本尊を拝しますと左下の方に「奉書写之」(之を書写し奉る)としたためられています。日蓮正宗の各末寺に安置されている御本尊や信徒に下付される御本尊には、すべて総本山大石寺の奉安堂に在す根本の御本尊である本門戒壇の大御本尊のお写しである証明として「奉書写之」としたためられており、その時代の御法主上人猊下の御花押が記されております。「之」とは、当然ながら本門戒壇の大御本尊の御事です。

  御本尊の御書写と信徒への御授与について非常に大事なことを、第五十九世日亨上人は『有師化儀抄註解』において、
「曼荼羅書写の大権は、唯授一人金口相承の法主に在り。敢て沙弥輩の呶々する事を許さんや」(富要1ー112)
と御示しのように、御本尊御書写の大権や授与の権能は、唯授一人の御相伝に基づく御法主上人の専権であります。そのため「呶々する事を許さんや」と御示しのように、群盲象を評するような、くどくど言うことは絶対に許されないことです。
 さらに堀日亨上人は授与書き、授与者に対する御化導と信仰の筋目の大切さについて『有師化儀抄註解』に、
「当流にては、対境の本尊を授与せられ、示書中の人とならざれば、信心決定・即身成仏と云ふこと能はざるなり」(富要1ー112)
と御教示であります。
 かたじけなくも書写し奉る御本尊は、極理の師伝から御先師の教えを拝し、護持させて頂く信心が最も大切であります。