正林寺御住職指導(H24.12月 第107号)
物事を達成するためには成すべきことを着実に一歩一歩進めていくことが大事です。成すべきことを成さず達成はありません。また成すべきことを実行せず大きな目標を立てても達成することはできません。
日蓮大聖人は一歩一歩を進めていく大切さを教訓として『頼基陳状』に、
「一丈の堀を越えざる者二丈三丈の堀を越えてんや。」(御書1132)
と仰せです。一丈の堀を越えられない者が、一丈の堀よりも大きい二丈や三丈の堀を越えることがどうしてできようかという教えです。「一丈」という言葉を、階段や梯子の一段という言葉に置き換え、また距離を示す1キロに置き換え現実を見据えて、まず一つを越えることから、はじめの一歩を大事に物事の達成に向けて具体的に実践し行動して取り組むことが肝要です。
さらに「一丈」という言葉を一秒・一分・一時間・一日・一ヶ月・一年と置き換えて、人生の計画を立て物事が達成できるよう勤めることです。この勤めるとは信心と生活の両面に渡ります。一年一年と月日が経過すれば先は十年二十年となります。大聖人は『種々御振舞御書』に、
「一丈のほりをこへぬもの十丈二十丈のほりを越ゆべきか。」(御書1058)
と仰せです。これからの十年二十年となる十丈二十丈は一丈の堀である一年一年を着実に越える信心活動と一生懸命に生活した陰徳により、十年二十年が経過し十丈二十丈を越えた時、一年一年の取り組み次第により陽報が顕現されます。
まずできるところから着実に積み重ねて行くことです。本年最後の月に当たり悔いの残らない年を送りましょう。
