日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

自行化他に亘る御題目

 

正林寺御住職指導(H20.9月 第56号)

 「自行」とは自身が仏道を成就するための修行をいい、「化他」とは他者を教化することをいいます。
 「自行化他」とは、大乗の菩薩の初発心時の誓願を示すものです。それは上求菩提・下化衆生といって、上に向かっては自ら菩提を求めて修行に精進し、下に向かっては利他のために無量の衆生を教化し、済度するという菩薩の誓願です。
 日蓮大聖人は『三大秘法稟承事』に、
「末法に入って今日蓮が唱ふる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり。」(御書1594㌻)
と仰せです。

 信心は自分だけのことを考えていてはいけません。菩薩の誓願に立ち自分以上に他の人のことを考えて信心することが大事です。それが化他である折伏です。
 日蓮大聖人の教えは、自分自身の修行と同時に他の人を教化育成する化他行の折伏が同時に行われなければ本当の信心とはいえません。それが大聖人が仰せの「自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり」です。
 現在、化他を忘れ自分だけの信心に満足している人は、一歩前進し化他である他の人を考えた折伏をする信心ができるよう努めることが必要です。
 化他には自分だけの信心にはない、折伏でなければ積むことのできない功徳の体験があります。

 総本山大石寺第二十六世日寛上人は折伏の心得を『如説修行抄筆記』に、
「常に心に折伏を忘れて四箇の名言を思わずんば、心が謗法になるなり。口に折伏を言わずんば、口が謗法に同ずるなり。手に珠数を持ちて本尊に向かわずんば、身が謗法に同ずるなり」(御書文段608㌻)
と、身口意の三業にわたり折伏を行ずべきことを固く誡められています。
 厳しいようですが自分だけの信心だけに満足し化他行の折伏をしない人は謗法になると日寛上人は御教示です。
 信心する人は、立正安国の精神を胸に刻み、敢然と邪義・邪宗を破折してこそ、真に大聖人の御意に副い奉る修行となります。