本宗の授戒は、御本尊の御宝前において、僧侶の導師によって読経・唱題した後、御本尊を頭に頂戴し、爾前迹門の謗法を捨てて、一生の間退転なく、三大秘法を受持することを下種三宝に誓う儀式です。
これによって、授戒者は大聖人以来の血脈に浴し、妙法の信仰者として認められるのです。
大聖人は最蓮房に「授職潅頂」をしておられますが、これは現在の御授戒に当たります。(次項参照)
この戒体について『教行証御書』に「但し此の具足の妙戒は一度持って後・行者破らんとすれど、破れず是を金剛宝器戒とや申しけん」(全集 一二八二頁)と仰せられ、一度受けた戒体は未来永劫に失せることなく存続し、必ず自分自身を成仏へ導く力となるのです。
御本尊を頭に頂戴し、本門の戒体を授かることによって、事実の上に仏界を具し即身成仏の当体となることができるのです。
そのような意義から御授戒は重要な儀式なのです。
〔参考文献〕
「久遠一念元初の妙法を受け頂く事は最極無上の潅頂なり」(百六箇抄・全集 八六七頁)
「十界三千の諸法を一言を以て授職する所の秘文なり」(御講聞書・全集 八四五頁)
